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"明治十年勧業博覧会瓦斯館之図" (1877) 小林清親
制作年: 明治10年(1877)
落款: 方円舎 小林清親
出版人: 松木平吉
種類: 木版
原版/再版: 再版 (1950年代)
解説: 小林清親による、イルミネーション (第一回内国勧業博覧会瓦斯館之図)。
清親の「光線画」を代表するこの作品は、美しい光と影のコントラストとともに、網状の陰影グラデーションによって銅版画的な印象が醸し出されています。この特徴的な表現は、明治10年から数年間にわたり、清親だけが試みた独自の手法でした。
入場客を照らし出す菊花御紋形の灯火は、10月26日の天皇皇后皇太后の博覧会行幸啓を祝して設置された、花瓦斯(はながす)と呼ばれる装飾ガス灯です。柱頭に16の花弁を配したこの装飾は、清親自身がデザインしたものです。
Date: 2007/8/04 11:30:00 | Posted by mikio | Permalink | Comments (0)